<<<『月や、あらん』崎山多美著 なんよう文庫・1524円>>> 崎山多美の小説集『月や、あらん』は、不穏な美しさに満ちた一冊である。収められたのは、二〇〇〇年代に書かれた2編の小説。うち1編の「水上揺籃」(群像01年8月号)は、複数的な物語の挫折と、見ると見られるの関係性の不随意な逆転により、読む者の立場性をも揺るがし、問い返す。続きを読む >>>
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『月や、あらん』 他なるものたちのほうへ
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<<<『月や、あらん』崎山多美著 なんよう文庫・1524円>>> 崎山多美の小説集『月や、あらん』は、不穏な美しさに満ちた一冊である。収められたのは、二〇〇〇年代に書かれた2編の小説。うち1編の「水上揺籃」(群像01年8月号)は、複数的な物語の挫折と、見ると見られるの関係性の不随意な逆転により、読む者の立場性をも揺るがし、問い返す。続きを読む >>>